連休中の台風の影響で工場建屋間を繋いでいた架空線が垂れ下がってしまった現場を修理対応させて頂きました。
まず、知らない人の為に架空線についてご説明します。
簡単に説明すると架空線というのは、建物の壁面や屋根等から電柱やポール等に空中で張り渡っている電線です。
電柱から家や会社等の建物に渡っている電話線も架空線になります。
架空配線工事をおこなってから年月が経ってくると線を引き留めている部分の劣化や強風等が原因で線が垂れ下がることがあります。
垂れた線が屋根や壁の角ばった部分等に当たり続けると線が擦り切れて断線し障害になる恐れがあるためなるべく早く張り直す必要があります。
今回は工場の壁面から少し離れた建屋の屋上に渡っている屋外用の電話線が強風によって垂れ下がってしまった為修理することになりました。
架空線を壁で留めるのに巻き付けグリップというものを使用します。
巻き付けグリップは屋外用の電線についている鋼芯に巻き付けて使用する金具です。
両建屋の壁面に固定されている金具へ巻き付けグリップを固定することで架空線を張り渡すことが出来ます。
しかし垂れ下がった重い電線を引っ張るには人の力だけでは難しいです。
なのでシメラーという道具を使用して線を引っ張り支えます。
シメラーで電線を建屋屋上で引っ張りながら破損した巻き付けグリップを外し、改めて巻き付けグリップを取り付け金具に固定し直します。
これで修理完了です。